[弥生?どう?稚尋との生活は]






久しぶりに聞く、自分を生んだ、母親の忌ま忌ましい声。








子供は不公平だと思う。





どうして…生まれてくる場所を選べない?







どうして母親を選べないのだろう。





僕の母親は、この人しかいないのだ。













「はい。順調です」






[それはよかったわ…勉強をして、貴方は立派なお医者になるの。それが、母さんの願いでもあるんだから……]






そうだ。





結局の所、母さんは自分の事しか頭がない。





子供も、自分の体の一部。





この人は、
そうとしか僕を見ていない。