全てのごちゃごちゃを吐き出すように、澪は一際大きなため息を零した。
「ため息つきてぇのは、こっちだっつーの」
「だって…それしか方法ないと思って……」
それが、あたしの頭の限界だったし。
そう言って俯く澪を見て、稚尋は再度ため息をつきながらその澪の頭を撫でた。
澪は驚き顔を上げる。
そして、思わず体をのけ反らせそうになった。
ちっ……近っ///!?
すぐ近くに稚尋の綺麗な顔があって、思わず目線を慌ててそらしてしまった。
あぁ〜…久々に顔が熱いよ……。
林檎みたい。
澪は下唇を噛み締めた。
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