「ありがと………熱っ!?」




そんな全ての嫌な考えを揉み消すように喉に流し込んだ珈琲は思いの外熱くて、舌がひりひりと痛む。





そんな様子を見て、稚尋は軽く笑いを飛ばした。




「なぁにやってんだよ?もしかして猫舌?」






「……う…///」



“舌が痛くて喋れません”


そんな意味を混め、やっと発した言葉。









おかげで涙目になったじゃない。




まったく……。









澪は稚尋に気付かれないように、素早く涙を拭いた。