「澪ちゃんは…本当に底抜けのお人よしだよねぇ」 雛子は呆れたようにため息をついた。 そして …ま、そこがいいのか と独り言のように付け足した。 中学二年生と言っても、弥生君の心は他の子とは少し違う。 そんな弥生君の心の闇が晴れることはどんな事なんだろう……… 澪が考えていると、雛子が思い付いたように呟いた。 「……一日、弥生のしたい事をさせてあげたら?」 .