「いちごキャンディ、そんなに好きなの?」



「あんまりキャンディ舐めすぎても太るだろ」



「よく飽きないよな」



あたしがいちごキャンディを舐めると、お節介かってくらいに彼は口を開いてはそう言う。


……いちご味の生活の原因になっているのは、全部将輝だ。


好きになったばかりの時は、いちごキャンディよりも甘かったけれど、どんどん酸っぱくなっていった。


あの時の彼は、いちごを先端。


けれど今は、いちごのヘタの部分だ。






彼は、どんないちご味よりも酸っぱい。