「うぅ・・・。」
ズキズキと頭が痛み、私はフラフラと起き上がった。
(あれ・・・・・?ここ、どこだろう。)
私は、死んだはずなのにどうして生きているんだろう。
周りを見ても絵に書いたような青空と青々とした草原が広がっているだけの景色。
(でも、綺麗だな〜。)
草の匂いが心地良い。
ここは、本当に天国なのだろうか。
「ニャ〜。」
ふと足元を見ると、今までいなかった白猫の姿があった。
(ね、猫!?)
どうして猫がこんな所に!?
ていうか、ここが益々どこなのか分からなくなってきた・・・・・・。
「ねぇ、何でここにいるの?ここはどこなの?」
私が試しに問いかけるも、猫は知らん顔したまま。
(って。そんなの分かるわけないよね〜。)
「ニャ〜。」
猫は一声鳴くと、その場を立ち去ろうとした。
でも、猫はくるっと向きを変え私のことをじーっと眺めてきた。
まるで、付いて来いと言っているように。
「ま、待って!!」
私は、慌てて猫の所へ急いだ。