◆◇◆◇
待ち合わせ場所の児童公園に着くと、友紀はすでにいた。
が、彼女はひとりではなかった。
「おお! やっと来た!」
私に手を振っている友紀のすぐ側には、見覚えのある男子がふたり。
ひとりは同じクラスにいる友紀の彼氏、もうひとりは、これまた同じクラスの上村(かみむら)だった。
――なんで上村がここに……?
訝しく思いながら三人に視線を送ると、それに気付いた友紀が少し気まずそうに肩を竦めた。
「ごめんね。ほんとは莉子(りこ)とふたりっきりで楽しみたかったんだけど、こいつがどうしてもって言うから……。でも、そうなると人数が半端になるし……。で、どうしようかってこいつと相談して、上村君も誘っちゃおうかって話になってね」
「――ふうん……」
どうにもわざとらしい言い回しに、私の疑惑はさらに大きくなった。
けれども、これ以上は追求する気にもなれなかったので黙っていた。
一方、友紀達に無理やり連れて来られた――と思われる――上村は、私に向けて微笑しながら軽く頭を下げてくる。
けれども、私は笑い返すどころか、よけいに眉間に皺を寄せた。
愛想笑いは苦手なのだ。
「さ、とにかく早く行こっ!」
気まずくなりかけている空気を払拭するかのように、友紀は明るく言った。
待ち合わせ場所の児童公園に着くと、友紀はすでにいた。
が、彼女はひとりではなかった。
「おお! やっと来た!」
私に手を振っている友紀のすぐ側には、見覚えのある男子がふたり。
ひとりは同じクラスにいる友紀の彼氏、もうひとりは、これまた同じクラスの上村(かみむら)だった。
――なんで上村がここに……?
訝しく思いながら三人に視線を送ると、それに気付いた友紀が少し気まずそうに肩を竦めた。
「ごめんね。ほんとは莉子(りこ)とふたりっきりで楽しみたかったんだけど、こいつがどうしてもって言うから……。でも、そうなると人数が半端になるし……。で、どうしようかってこいつと相談して、上村君も誘っちゃおうかって話になってね」
「――ふうん……」
どうにもわざとらしい言い回しに、私の疑惑はさらに大きくなった。
けれども、これ以上は追求する気にもなれなかったので黙っていた。
一方、友紀達に無理やり連れて来られた――と思われる――上村は、私に向けて微笑しながら軽く頭を下げてくる。
けれども、私は笑い返すどころか、よけいに眉間に皺を寄せた。
愛想笑いは苦手なのだ。
「さ、とにかく早く行こっ!」
気まずくなりかけている空気を払拭するかのように、友紀は明るく言った。