「――でも、」 そこで言葉を句切った沖田さんは、足を止めて私の顔を覗き込んできた。 「結月さんのそういう御節介焼きな所――僕は好きですよ」 柔らかな陽だまりみたいな笑顔と共に告げられた言葉に、一瞬息をするのも忘れてしまいそうになる。 間近で見る飴色の瞳は、やっぱりどこまでも優しく澄んでいて。 ――このまま吸い込まれてしまいそうだ。