「すみません、付き合わせちゃって。余計なお世話だってことは分かってるんですけど……」
男の子が駆けて行った方に足を進めながら、思わず謝罪の言葉を口にしてしまう。
「どうして謝るんですか?」
「だって……普通は見ず知らずの子を追いかけたりしないですよね。昔、友人にも言われたことがあるんです。私は世話焼き過ぎるところがあるって」
……はっきりとは言われなかったけれど、要はお節介が過ぎるということだろう。
私の言葉にきょとんとして首を傾げていた沖田さんだったけれど、丸い瞳は直ぐに優しく細められる。
「そうですね。確かにご友人の云うことも分かります」
うんうんと頷く沖田さん。
――自分から言い出したことなのに、何故かずきりと胸が痛む。