「ふふっ、凄い口説き文句ですね」


……口説き、文句。

今自分が言ったことを思い返してみれば、確かに。

結構大胆なことを口走ってしまったかもしれない。
……というか、一緒に背負っていきたいとか、何様だって感じだよね。


「っ、あ、あの、別に深い意味はなくて! こうやって知り合えたのも何かの縁ですし、沖田さんのお話色々聞けたらなって思っただけで!えっと、それに!こうやって言葉に出して話すことで、成仏できる手掛かりなんかが見つかるかもしれないですし!」


言い訳染みた言の葉を並べるけれど、沖田さんにはこれら全てが照れ隠しからくるものだということもお見通しだろう。

ほんの少しだけ意地悪気な笑みを張り付けていた沖田さんだったけれど、直ぐに相貌を崩して吹き出した。