「――さん。結月さん」
声が聞こえる。私を呼ぶ声。
貴方は一体だれ……?
うっすらと目を開けば、いつも通り、真っ白な天井が視界に映る。
今のは夢、だったのだろうか。
そういえば、昨日の幽霊。もしかしてあれも夢だったりして。
寝惚け眼を擦って起き上がれば、突然目の前に現れる整った顔。
「あ、おはようございます」
「……おはよう、ございます」
「今日も良い天気ですよ」なんて言いながら朗らかに笑っているのは、彼の有名な新選組隊士の一人である、沖田総司さん。
――どうやら全て、夢ではなかったらしい。
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