③フリーテーマ
<あらすじ>
田舎から一人京都にある大学へと入学した立花結月(たちばなゆづき)は、どこか寂しさを抱えながら京都での生活を送っていた。
元々文学や日本史が得意で神社仏閣を訪れることが好きだった結月は、ある日壬生寺を訪れる。
そこで花のように美しい一人の青年と出会う。
この青年の正体は新選組一番隊組長の沖田総司であり、この世に未練があるため成仏できずに長い時を一人彷徨っていたのだと云う。
何故か総司の姿が視えてしまった結月は彼が成仏できるよう協力することとなり、二人は共同生活を送ることになった。
共に過ごしていくうちに芽生える淡い恋心。叶わないと知りながらも、二人は惹かれ合っていく。
また結月の大学のサークルの先輩が、実は土方歳三の生まれ変わりだという事実も発覚する。
それぞれの思いが交錯しながらも、最後には結月と総司の思いは通じ合うが、総司は成仏して結月の前から居なくなってしまう。
悲しみに暮れていた結月だったが、土方の生まれ変わりであるトシ先輩に連れられて総司の墓参りをし、知らなかった総司の思いを聞くことになる。
最後には総司が残していた手紙を読んで、前を向いて生きていく決意をする。