――――数日前、沖田さんは突然姿を消した。

壬生寺に言っても姿が視えなくて、もう成仏してしまったのかもしれない……と泣いていれば、沖田さんは帰ってきた。

泣きじゃくる私を見て、どう思ったか分からない。
もしかしたら、めんどくさい奴だと思われたかもしれない。



だけど――あの後、沖田さんは約束してくれた。

――――もし私の前から姿を消す時には、きちんとお別れをしてからいきます、って。

真っ直ぐに告げられたその言葉を、信じることにした。


「――もし約束破ったら許さないですからね。空の上の上まで探しに行きます」
「あはは、それは困りますね。結月さんには長生きしてもらわないと。それに……僕が行く場所が天界かどうかは分かりませんよ」


そう言って笑った沖田さんは、何度も何度も謝罪の言葉を口にしてから、最後にぽつりと――。


「もう……泣かせたりしませんから」

優しい笑顔で、そう口にしてくれた。