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翌朝。

いつも通り、にこやかに朝の挨拶をした沖田さんは、今日は大学には行かないと云う。


昨夜のこともあって顔を合わせることに少しだけ怖気づいていた私は、ほんの少しの安堵を感じながら、一人で大学へと向かった。



「……すみません、結月さん。僕は――」


――――沖田さんが私宛に零した言葉は、私に届くことなく宙へと溶けていった。