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「……どうして土方さんがここに?」
疑問符を飛ばす沖田さん。
壬生寺から帰宅したら部屋にトシ先輩が居るのだから、不思議に思うのも無理はないと思う。
「沖田さん、おかえりなさい」
声を掛ければ、驚いた様子で自分の口元に人差し指を当てている。
トシ先輩が居るのだから、話しかけるのは不味いと思ってのことだろう。
だけど――。
「……トシ先輩に、全て話しました」
そう、伝えれば――これでもかというくらい目を見開いた沖田さんは、震える口で「……どうして、」と言葉を絞り出す。
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