壬生寺から真っ直ぐに帰宅した私は、有り物で簡単に夕食を済ませてからシャワーを浴びて、明日の支度をしていた。
明日はお昼過ぎから講義が入っている。
今日はレポートも頑張ったし、午前中はゆっくり過ごそう。
頭の中で明日の大体の予定を考えながら、鞄に今日完成させたレポートや筆記用具を詰めていく。
現在時刻は九時を回った所だ。
いつもの就寝時間よりかなり早いが、やることもないし布団に入ってしまおうか。
壁に掛けられた時計を見てぼうっとしていれば、クローゼットの中から「ガタッ」と物が落ちたような音が聞こえた。