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「沖田さん、今日は大学に行きますか?」
「……すみません、今日は止めておきますね」
「気を付けて行ってきてください」と手を振る沖田さんに、今日はバイトがあるため帰宅時間が遅くなることを伝えて家を出る。
――沖田さんがトシ先輩と対面した日から、早数日が過ぎた。
毎日のように共に大学に言っていたのが嘘かのように、沖田さんは家で留守番をしていることが多くなった。壬生寺近辺にはふらっと出掛けているようだけれど、大学への誘いはここ数日毎日断られている。
……矢張り、トシ先輩を避けているのだろうか。