「眼鏡部長こんにちは」

挨拶をすれば、焦げ茶色の癖毛を掻きながら嬉しそうに笑う部長。

丸い眼鏡が印象的で、“眼鏡部長”と何ともネーミングセンスのない渾名で呼ばれているけれど、本人は然して気にしていないようなので問題はないだろう。
とても気の良い人で、皆に慕われている先輩だ。


既に室内に居たその他の先輩や同期にも声を掛けながら、奥の定位置であるデスクへと足を向ける。

中央には皆で囲める大型テーブルも設置されているけれど、奥の方にはそれぞれにデスクが用意されているのだ。
PCも一人一台デスク上に設置されているので、サークル外での講義のレポートを仕上げたい時等にも有り難く活用させてもらっている。