そんなある月曜深夜のこと。私はいつも通り、おいしい紅茶と共にミッドナイトスターを楽しんでいた。最近では、読まれなくても落ち込むことがないように、最初から諦めるという技を習得していた。それでも1割くらいは期待もある。しかし、9割を諦めにしておけばダメージは少ない。
「それじゃ次のメッセージいくね。……あれ、もしかして……」
ユージさんの声が小さく揺れる。その瞬間、心臓が大きく高鳴るのが分かった。
「ラジオネーム、タピ・オカ子さん!もしかして、この間メッセージくれた子かな!?採用してくれたんだねありがとう!
『ユージさんこんばんは、タピ・オカ子です。ユージさんの好きな色を教えてください』というメッセージですね~。色かぁ、そうだな小さい頃から緑が好きかな。僕が小さい頃にはシュウケンジャーっていう戦隊モノがすごく流行っていたんだけどさ。周りはみんなレッドが好きなんだよねやっぱり。元気で明るくて強くていつもみんなの真ん中にいてさ。だけど僕は、落ち着いていて優しいグリーンがすごく好きだった。みなさんは何色レンジャーが好きですか?って、好きな色じゃなくて好きなレンジャーの話になっちゃったね!」
あははという楽しげなユージさんの声を前に、私は感動で震えていた。読まれた……。しかも、覚えていてくれた……!
「お母さーん!!赤飯!赤飯の炊き方教えて!」
スマホを握りしめたまま、私はまた階段を降りたのだった。
「それじゃ次のメッセージいくね。……あれ、もしかして……」
ユージさんの声が小さく揺れる。その瞬間、心臓が大きく高鳴るのが分かった。
「ラジオネーム、タピ・オカ子さん!もしかして、この間メッセージくれた子かな!?採用してくれたんだねありがとう!
『ユージさんこんばんは、タピ・オカ子です。ユージさんの好きな色を教えてください』というメッセージですね~。色かぁ、そうだな小さい頃から緑が好きかな。僕が小さい頃にはシュウケンジャーっていう戦隊モノがすごく流行っていたんだけどさ。周りはみんなレッドが好きなんだよねやっぱり。元気で明るくて強くていつもみんなの真ん中にいてさ。だけど僕は、落ち着いていて優しいグリーンがすごく好きだった。みなさんは何色レンジャーが好きですか?って、好きな色じゃなくて好きなレンジャーの話になっちゃったね!」
あははという楽しげなユージさんの声を前に、私は感動で震えていた。読まれた……。しかも、覚えていてくれた……!
「お母さーん!!赤飯!赤飯の炊き方教えて!」
スマホを握りしめたまま、私はまた階段を降りたのだった。