もう目の前なんて、見えなかった。視界は涙で溢れてぼやけて遮られている。

 ユージさん
 ユージさん

 私は結局、メッセージを送れなかった。それなのに──。どうしてこんなにも私が欲しいと思う言葉を、あなたはすんなりとくれるのでしょうか。

 ちーんとティッシュで鼻をかむ。もう鼻の頭はカサカサになっているし、泣きすぎてこめかみもガンガンする。ミッドナイトスターという番組に出会ってから初めて、番組の途中でラジオを切った。代わりにパソコンのスイッチを入れる。わたしには今すぐ、やらなければならないことがある。
 ずずっと鼻を大きくすすって、プレイヤーを立ち上げた。インタビューをした日付がのるファイルを開けば、音源データが現れる。私だってそうだ、インタビューしたことに満足して、それをきちんと聞いていないじゃないか。

 再生ボタンをクリックすれば、あの日の自分の声が響いた。