「みなさんこんばんは!今日も始まりました、ミッドナイトスター!DJユージがお送りします。
さてさて、最近スーツ姿の若者をちらほら見かけるようになりました。
もう就活の時期なんですねー。いやー、本当に一年早いです。就活生のみなさん、風邪に気をつけて頑張ってくださいね!
それじゃあ早速、お便り紹介していきましょう。ラジオネーム、赤いキツネ太郎さん。
『どうも赤いキツネ太郎です。最近寒くてコタツから出られません。食べるものを取りに行くのも面倒で、どんどん痩せていく一方です。どうしたらいいですか?』
いやー!赤いキツネ太郎さん!そこは出ましょう!!痩せたら体に悪いですよ、食事は生活の基本ですから。とりあえずコタツから出て、何か食べてください。いいですね?来週生存確認しますからね?
えー、続いては、タピ・オカ子さん。いつもありがとう!
『ユージさんこんばんは。今日は少し相談させてもらってもいいですか?わたしはいま、就活真っ只中なのですが、自分のことが全く分からなくなってしまいました。自分がどんな人間で、どんな仕事をして、何を実現していきたいのか。学生の自分しかイメージが出来なくて、もちろん面接も全滅。八方塞がり状態です。あまり弱音は吐きたくないのですが、今日だけ許してください!ユージさんはどうしてパーソナリティになろうと思ったんですか?よかったら教えてください』
タピちゃん、メッセージありがとう。今、もがき苦しんでいるんだね。すごく分かる。僕もね、そういう時期があってさ。やりたいこととか理想ばかりで、それに近づくために何をしたらいいかが分からなくて。何かやってみるんだけどそれが正解なのか不正解なのか、理想に近づけているのがいないのか分からなくて、当時は本当しんどかったな。
だけどね、必ずそういう時期にも終わりが来るから。明けない夜はない。よくいう言葉だけど、本当にその通りだと思うんだ。
パーソナリティになろうと思ったきっかけ……ね。僕、もともと話すこと得意じゃないんですよ。小さい頃とか本当静かで。クラスでも端っこで黙っているようなタイプ。自分の思っていることとかうまく言葉にできなくて。そんな時にラジオに出会ったんです。言葉を巧みに操るパーソナリティの話を聞いて、すごいなって。衝撃を受けましたね。話せる、って人間の特権じゃないですか。いや、動物たちも動物の言葉で会話してるのかもしれないんですけど。
まあそれで、せっかくそんな人間に生まれることが出来たのだから、言葉について学びたいなと思って。そしたらすごく奥深くて、おもしろくて。そのままパーソナリティになりました。
リスナーの皆さんはどんな感じでしたか?よかったら教えてください。
タピちゃん、焦る気持ちもわかるけど、大丈夫だよ。一度原点にかえってみるといいかも。タピちゃんは何がすき?何をするのがたのしい?そういうところから探ってみるのもひとつじゃないかな。
ちなみに、このラジオのリスナーとしてのタピちゃんしか知らないけれど、タピちゃんは、明るくて前向き、そして継続する力のある女の子だと僕は思っています。タピちゃんはひとりじゃない。僕も、リスナーのみんなもついてるからね」
優しいメロディが流れて、気付いたら泣いていた。メッセージを読まれたら小躍りするのが決まりなのに。お赤飯も炊かなくちゃ。だけど、いまお赤飯を炊いたら、しょっぱいお赤飯になりそうだ。
ユージさんごめんなさい。
今日は──今日だけは。踊らずに、ベッドでうずくまって泣いてもいいですか?お赤飯を炊かずに、泣いていてもいいですか?
心の中があったかくなる。かちかちに固まっていた心がほわりと柔くほぐされていく。悲しい涙なんかじゃない。孤独な涙なんかでもない。
ひとりじゃない。
大丈夫。
私はきっと、大丈夫。
さてさて、最近スーツ姿の若者をちらほら見かけるようになりました。
もう就活の時期なんですねー。いやー、本当に一年早いです。就活生のみなさん、風邪に気をつけて頑張ってくださいね!
それじゃあ早速、お便り紹介していきましょう。ラジオネーム、赤いキツネ太郎さん。
『どうも赤いキツネ太郎です。最近寒くてコタツから出られません。食べるものを取りに行くのも面倒で、どんどん痩せていく一方です。どうしたらいいですか?』
いやー!赤いキツネ太郎さん!そこは出ましょう!!痩せたら体に悪いですよ、食事は生活の基本ですから。とりあえずコタツから出て、何か食べてください。いいですね?来週生存確認しますからね?
えー、続いては、タピ・オカ子さん。いつもありがとう!
『ユージさんこんばんは。今日は少し相談させてもらってもいいですか?わたしはいま、就活真っ只中なのですが、自分のことが全く分からなくなってしまいました。自分がどんな人間で、どんな仕事をして、何を実現していきたいのか。学生の自分しかイメージが出来なくて、もちろん面接も全滅。八方塞がり状態です。あまり弱音は吐きたくないのですが、今日だけ許してください!ユージさんはどうしてパーソナリティになろうと思ったんですか?よかったら教えてください』
タピちゃん、メッセージありがとう。今、もがき苦しんでいるんだね。すごく分かる。僕もね、そういう時期があってさ。やりたいこととか理想ばかりで、それに近づくために何をしたらいいかが分からなくて。何かやってみるんだけどそれが正解なのか不正解なのか、理想に近づけているのがいないのか分からなくて、当時は本当しんどかったな。
だけどね、必ずそういう時期にも終わりが来るから。明けない夜はない。よくいう言葉だけど、本当にその通りだと思うんだ。
パーソナリティになろうと思ったきっかけ……ね。僕、もともと話すこと得意じゃないんですよ。小さい頃とか本当静かで。クラスでも端っこで黙っているようなタイプ。自分の思っていることとかうまく言葉にできなくて。そんな時にラジオに出会ったんです。言葉を巧みに操るパーソナリティの話を聞いて、すごいなって。衝撃を受けましたね。話せる、って人間の特権じゃないですか。いや、動物たちも動物の言葉で会話してるのかもしれないんですけど。
まあそれで、せっかくそんな人間に生まれることが出来たのだから、言葉について学びたいなと思って。そしたらすごく奥深くて、おもしろくて。そのままパーソナリティになりました。
リスナーの皆さんはどんな感じでしたか?よかったら教えてください。
タピちゃん、焦る気持ちもわかるけど、大丈夫だよ。一度原点にかえってみるといいかも。タピちゃんは何がすき?何をするのがたのしい?そういうところから探ってみるのもひとつじゃないかな。
ちなみに、このラジオのリスナーとしてのタピちゃんしか知らないけれど、タピちゃんは、明るくて前向き、そして継続する力のある女の子だと僕は思っています。タピちゃんはひとりじゃない。僕も、リスナーのみんなもついてるからね」
優しいメロディが流れて、気付いたら泣いていた。メッセージを読まれたら小躍りするのが決まりなのに。お赤飯も炊かなくちゃ。だけど、いまお赤飯を炊いたら、しょっぱいお赤飯になりそうだ。
ユージさんごめんなさい。
今日は──今日だけは。踊らずに、ベッドでうずくまって泣いてもいいですか?お赤飯を炊かずに、泣いていてもいいですか?
心の中があったかくなる。かちかちに固まっていた心がほわりと柔くほぐされていく。悲しい涙なんかじゃない。孤独な涙なんかでもない。
ひとりじゃない。
大丈夫。
私はきっと、大丈夫。