大人しく一つ目の目的地である神社に着いてプラプラと巡る。
恋愛成就の御守りを買って戻ると、まわりに学生は一人もいなかった。
「あれ?」
キョロキョロと辺りを探してみるも、それらしき集団はどこにもいない。
「……もしかして置いていかれた?」
慌てて美結に電話をかける。
何回かのコールのあと、明るい声が聞こえた。
『もしもし?』
「美結?今どこにいるの?」
『資料館の前だよ。真帆こそどこにいるの?』
「ええっ?私はまだ神社にいるよ?」
『えっ?そうなの?麻紗美ちゃんが真帆が先に行っちゃったって言うから慌てておいかけたんだよー。見間違いだったのかな?』
「……後で合流するから、先に巡ってて」
電話を切って、私は大きくため息をついた。
これは明らかに麻紗美による嫌がらせだ。
まさか修学旅行で置いてきぼりにされるとは思わなかった。
慌てて追いかけるのも何だか馬鹿馬鹿しく、私はしかたなく一人で行動することにした。最終的に合流できればそれでいいでしょう?
恋愛成就の御守りを買って戻ると、まわりに学生は一人もいなかった。
「あれ?」
キョロキョロと辺りを探してみるも、それらしき集団はどこにもいない。
「……もしかして置いていかれた?」
慌てて美結に電話をかける。
何回かのコールのあと、明るい声が聞こえた。
『もしもし?』
「美結?今どこにいるの?」
『資料館の前だよ。真帆こそどこにいるの?』
「ええっ?私はまだ神社にいるよ?」
『えっ?そうなの?麻紗美ちゃんが真帆が先に行っちゃったって言うから慌てておいかけたんだよー。見間違いだったのかな?』
「……後で合流するから、先に巡ってて」
電話を切って、私は大きくため息をついた。
これは明らかに麻紗美による嫌がらせだ。
まさか修学旅行で置いてきぼりにされるとは思わなかった。
慌てて追いかけるのも何だか馬鹿馬鹿しく、私はしかたなく一人で行動することにした。最終的に合流できればそれでいいでしょう?