「まぁ急には、治らないからな。
こまめに水分補給をして治すといい」

そう言って肩にもたれさせてくれた。
えぇっ……課長!!
それは、さすがに緊張してしまいます!
あわあわとしていると

「うん?いいから大人しく寝てろ」

課長は、ポンポンと頭を撫でてくれた。
余計に心臓がドキドキッと高鳴ってしまう。
こんなのでは寝られないよ…。

結局。バスから降りるまで私は、眠る事は
出来ずにただ時間だけが過ぎて行った。
そして目的地に着くと
バスから降りてデートは、無事に終了する。

あっという間だった。
何だかまだ、終わってほしくないと思った。
だけどそんな事を行ったら迷惑だろうし
少し寂しい気持ちになっていた。すると課長が

「もうお別れも寂しいよな。
だから、もう少しお茶でもしていかないか?」と
笑顔で私を誘ってくれた。

「いいのですか!?」

「もちろん」

嬉しい…まだ、一緒に居られる。
そう思うと心臓がドキドキしていた。
私達は、近くの喫茶店に入ることにした。
座るとお互いコーヒーを注文する。

「どうだ?調子は…まだ気持ち悪いか?」

「もう大分いいです。
心配かけて申し訳ありませんでした」

心配してくれる課長に私は、
申し訳ない気持ちで謝罪した。

「うん?謝る必要なんてないよ。
俺も凄く楽しかったし君に感謝しないとね」