俺は、まどかが親友である横井美里さんと
食事に行くと分かり俺も会いたくなった。
美里さんがどんな子かは、知っている。

彼女もまた霊感がある。
だから、まどかが幽霊の事で騒がられた時も
平気だった。唯一まどかの味方だ。
だから興味を持ったのもあるがそれ以上に
気になったのは、美里さんから見えた記憶だった。

美里さんの元カレだ。
だから早めに関わり合いを持ちたいと思った。
その方が、何か遭った時にでも
すぐに動きやすいから

彼女は、実際に会って見るとやはり思った通りに
サバサバしていて話しやすい子だった。
霊感があるせいか、そういう類いの話も
すんなりと受け入れてくれる。
それに俺のことも応援してくれるみたいで
わざわざ、まどかと2人きりにしてくれた。

お陰で楽しくまどかと食事が出来た。
だが喜んで、ばかりではいられない。
俺には、まだやるべきことがあるからだ。

ゆいかちゃん。ずっと
放ったらかしにして、ごめんね。
ずっとそばで大人しくしていたゆいかちゃんに謝った。

『ううん。大丈夫だったよ!
お姉ちゃんとお兄ちゃんがそばに居たもん』

ニコッと笑顔で言ってくれる。
本当にいい子だな。
ニコッと微笑むと頭を撫でてあげる。
そして自宅に戻ると鈴木さん達が出迎えてくれた。

『お帰りなさい。龍心ちゃん、ゆいかちゃん。
遅かったわね?夕食外で済ませてきたの?』

ただいま。あぁ、彼女とちょっとね。
そう言うと清水さんと一緒に驚いて
詰め寄ってきた。

『えっ?ちょっと、ちょっと
彼女ってあの子なの!?まぁ、私に内緒で
あの子と密会をしてきたと言うの?』

『おい、オカマ。
変な誤解を生むような言い方をするな。
で?どうなんだ。
また急な展開だな?デートか?』

清水さんが、すぐさまツッコんだ。
俺は、そんな2人に苦笑いする。

報告が遅れてすまなかった。いや。
正確には、彼女とその友人の3人で食べたんだ。
それに、ゆいかちゃんも居るし。
でも、いい事もあったよ!