いつか……そう思っていた時だった。
1人の男性が私達の席に現れた。
「そう思ってもらえるなら光栄だな」と言いながら

えっ……?
私達の前に現れたのは、課長だった。

「えっ…えぇっ!?
何で課長がココに居るのですか?」

まさか、現れるなんて夢にも思わなかったから驚いた。
美里もまさかの登場に驚いていた。
すると美里を見てニコッと微笑んできた。

「はじめまして。まどかじゃなかった。
長谷部さんの上司をさせてもらっている西園寺です。
よろしく…横井美里さん」

「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします。
ちょっと、ちょっとカッコいいじゃないのよ?
まどか。あんたの上司」

美里は、慌てて頭を下げながら
チラッと私を見てそう言ってくる。
もう……美里ったら。それよりもどうして
課長がココに居るの?

「あぁ、たまたま見えたからね。
相席してもいいかな?」

「は、はい。どうぞ」

驚いたが慌てて承諾した。
まさか相席として一緒になるなんて……。
課長は、メニューを見ると料理を注文した。

あれ?でもココってイタリアンだし
もしかして、私がココに居ると分かっていて
わざわざお店まで来てくれたのだろうか?

「あの…住職の仕事は、大丈夫なんですか?」

「あぁ、都合に合わせたから大丈夫。
こういうお店は、初めてだから緊張するね」

課長は、クスッと笑った。
やっぱり……わざとだ!
私達が居ると分かっていてこのお店に入ったんだわ。
でも、どうして?

「あの……まどかから聞いたんですけど
霊感や千里眼があるって本当ですか?」

美里が課長に興味津々と尋ねてくる。
もう……また急にそんな質問して……。
私は、呆れていると