一瞬にしてゾクッと震えるような寒気がした。
これは……まさか!?

麻衣ちゃんを見ると薄くなりつつあった
悪霊化が一気に進み出した。
黒くて歪んだ感情。このままだと彼女は、
悪霊になり成仏が出来なくなってしまう。
何より相手を殺しかねない。

麻衣ちゃんやめるんだ!?

「もう……無理。アイツらを許す事なんて出来ない。
アイツらを殺さない限り……もう限界』

ピリピリと伝わるぐらいの禍々しい空気が流れる。
黒いオーラは、さらに激しさ増した。
これは、ヤバい……。

「よ、よせ。
話せば分かるから…落ち着け!?」

俺は、慌てて麻衣ちゃんを止めようとした。
だが、その瞬間だった。
部屋の電気が消えたりついたりする。
そしてパッと消えた。

「キャアッ!?停電?」

「麻衣ちゃん…やめろ!!」

「キャアッ!!」

騒ぎした女の子達の1人が悲鳴をあげた。
すると電気がついた。 そうしたら
3人の中の1人・亜澄って子が倒れていた。

「ちょっと、亜澄!?」

「キャアッ!!
亜澄…どうしたの?」

他の子達は、真っ青になっている。
まずい。麻衣ちゃんが亜澄って子に取り憑いてしまったようだ。

「課長…これは、一体?」