俺は、部屋の隅にお清めの塩を置いた。
このお清めの塩は、霊を寄せ付けない
結界の役割をする。
その際にお経を唱え力を強化させた。
「これで、よし。
もうココに霊は、寄って来られない」
「本当ですか!?」
「あぁ、これで安心して寝られるぞ。
コイツは、夜だけ預かるし」
そうすれば、安心して寝られるはずだ。
彼女は、意味が分からず混乱していた。
なので俺は、彼女の頭をポンと撫でてあげた。
「あまり怖がるのもどうかと思うぞ。まどか」
こんなに怖がられると後々と伝えにくいし
ゆいかちゃんも不安にさせてしまう。
チラッとゆいかちゃんを見ると
ビクッと震えていた。まだ怖いらしい。
少しずつ慣れさせるしかないか。
「さて、そろそろ帰るとするか」
「もうお帰りになるのですか?
お茶でも…」
彼女がそう言ってくれた。
せっかく誘ってもらえて嬉しいのだが
そういう訳にもいかない。時間も遅いし。
「まどか。怖い気持ちにしたまま
帰るのは気が引けるが……。
さすがにもう遅いからまた今度に。
人間も物騒だから、きちんと鍵を閉めて寝るんだぞ」
そう言うとまた、まどかの頭を撫でた。
彼女は、ちょっと隙があるから心配だ。
こんな遅い時間に一緒に居ると自分でも
抑えられるか分からない。
ゆいかちゃんが見ているのだ。
下手な事は出来ないしな。
「……はい。」
彼女は、素直に理解してくれた。
ちょっと意識してくれたみたいだから
まぁ良かった。