その夜に、まどかは、
また金縛りに遭っていた。無理もない。
彼女のそばには、ゆいかちゃんが居る。
霊媒体質のゆいかちゃんが、そばから離れない限り
彼女は、金縛りに悩まされるだろう。

だから俺は、それを
助けるため彼女に電話をした。
すると……やっぱりと言わんばかりに
助けを求めてきた。

「ほ、本当ですか!?」

彼女は、嬉しそうに言う。
だがしかし、時間もあり戸惑っていた。
まぁ、時間も時間だから仕方がないよね。
散々悩んだあげく「あの…お願いします」と
申し訳なさそうに俺に頼んできた。
うん。そうじゃなくちゃあ……。

『分かった。じゃあ、あと5分ぐらいで
そっちに行けるから…じゃあ』

そう一方的に電話を切る。
俺は、急いで彼女の自宅アパートに向かった。
居場所は、監察していたから何処にあるかは、
分かっていた。
もともとこうなるのを前提で近くで待機していたし。

本当に5分ぐらいにアパートに着くと
インターホンを鳴らした。
すぐに彼女は、出てくれたが俺の姿を見て驚いていた。

「課長…その姿は!?」

「うん?さっきまで檀家さんの所に
寄って来たからね。帰らずに
そのまま来たからこの格好ですまないね」

さて、幽霊達を見ないと…。
ニコッと笑うと部屋の中を見渡した。
すると居る、居る。
大量の霊達が部屋の中に居た。

「おや?これは…また。
大勢……狭くないのかい?君達」

未だに成仏せずに居るようだ。
ほとんど浮遊霊だが。
のんびりとくつろいでいるから凄い。
人の家なのに……。

「あの…私しか居ないのですけど?」

「えっ?そんな事はないぞ…たくさん居る。
ザッと12人ぐらい?」