ふらふらしたまま何とか自宅までたどり着いた。
だが玄関に入るなり倒れ込んでしまう。
何処からか弟子達の声がした。
その後、どうなったのか分からない。

ぼんやりする意識の中。
なんか……鈴木さんの叫び声まで聞こえてきた。
しばらくして目をうっすら開けると自分の部屋だった。
あぁ、気絶するように眠っちゃったんだ……?

起きようとするのだが身体が重くて動けなかった。
これは、まずいな……。
明日は、社長に呼び出されているのに。
すると拍子の戸が開いた。

「おや、龍心。目覚めたか……?」

「お祖母様!?」

現れたのは、お祖母様だった。
起き上がろうとするが身体は動けない。
まだ意識は、ぼんやりとする。

「寝たままでいい。
まだ霊力が戻ってない様子だからね。
どうやら彼女の妹さんは、成仏したようだね」

お祖母様がそう言ってきた。
さすが、もう気づいていたか……。

「……はい。誤解は解けて安らかに
成仏をしてくれました。
なのに自分は、この有り様で情けないです」

まだまだ修行が足りないと思う。
もっと体力と霊力をつけて長く保てるように
ならないと情けない。
するとお祖母様は、そんな俺を見てクスッと笑った。

「龍心。そう無理をしなくてもいい。
お前の霊力と体力は、元々高いのだ。
それよりも身体を休める事だけを考えろ。
今日は、私の霊力を少し分けてやろう。
だから……ゆっくりとおやすみ」

お祖母様の声を聞いていたら、意識が薄れていく。
力が……溢れてくるような不思議な感覚だ。
次に気づいた時には、朝になっていた。

「お祖母……様?」

お祖母様は、もう帰られて居なかった。
ムクッと起き上がると背伸びする。