「私は晴輝とシタいのになー」

晴輝は無視して歩いていくと晴輝の電話が鳴った

「今終わったの、ごめんね、もうご飯食べた?」

「今食った」

「そっかーやっぱり遅かったね」

「今から出れるか?用があるから家にきて」

「わかったけど、何かいるものある?」

「いやいい、すぐ来て」

「わかった、出るね」

雨愛の家から自転車なら15分くらいか……

少し早歩きで晴輝は歩きだす

「誰から電話?」

「秘密」

「高校違うと亜美の知らない人たくさんいるよね」

「お前が勉強しなかったからその高校になったんだろ?俺は最初から今の高校行きたいっていってたのに」

「まあ、そうだけど……」

「俺よく四年も付き合ってたと思うよ、高校入って変わったな、ヤレたら誰でもいいのか」

「そんなことないよ、晴輝とやり直したいと思ってるもん」

「じゃあそんなシタいとか軽々しく口にするんじゃねぇよ、付き合ってない俺たちがスルってことはセフレじゃん」

「付き合えばセフレになんない」

「はあ、もう呆れて相手にするのも疲れた」

晴輝の家に着いた

「もう帰ってくれ、近所迷惑だから」

「家に入れてよ」

「駄目!」

雨愛が自転車でやってきた

「あれ?私……」

「雨愛さん……」

「私来ないほうがよかった?」

涙がこみあげてくる

「いや、来てよかったんだよ、泣くな」

晴輝は雨愛の涙を手でぬぐい、自転車を玄関前に置いた

「じゃあ亜美、もう来るなよ、俺、彼女出来たから」

「えっ、でも違うって言ったじゃない」

「お前も知ってるだろ?雨愛は俺が好き、俺も雨愛が好き……だから付き合う……実は雨愛には付き合うの待っててもらってたんだよ、でもお前しつこいからもうはっきりさせたほうがいいよな、だから雨愛が彼女だからもうつきまとわないでくれ、これからイチャイチャするから邪魔!」

晴輝は鍵を開けて雨愛を家に入れる

「じゃあな」

亜美に手を振って玄関を閉めカチャカチャと鍵を閉めた

ふう~晴輝は後ろを向いて玄関に立ってる雨愛を見た

大粒の涙をポロポロとこぼしていた

「(笑)相変わらず涙多いな」

「だ、だってびっくりして」

「亜美に言ったとおりだよ、雨愛付き合おう、待たせたな」

「ヒック、ヒック」

晴輝は雨愛を自分の部屋に手を引っ張ってつれていく

ベッドの前に座らせ晴輝はティッシュペーパーを箱で持ってきて雨愛に渡す

「ありがどぉぉ」