「……そういえば……何でだろ」

「昨日俺、病院行ったんだよ、そしたら二人が歩いてるの見かけたんだよ」

「昨日は一緒に帰らなかった」

「元カノが管野に接触したって想わないのか?」

「あっ、水曜日に雨愛と歩いてたの見られてる、雨愛が彼女と思ったのかな、でも違うって亜美に言ったんだけどなー」

「お前のことが知りたくて管野にいったんじゃないのか?」

「でも、亜美にも付き合ってないって言ったし何で雨愛に会いにいったのかわからないし、雨愛も俺とは付き合ってないって言うはず……」

「二年の時から時々一緒に帰ってるのに何で付き合ってないんだ?」

「俺がバイト忙しくて会えないし、出かけることもできないから落ち着くまで待ってっていってる」

「はあ?それで一年ほったらかしかよ」

「ほったらかしって……火曜日は会ってるよ」

「じゃあ、何で付き合わないんだよお前がそんな勝手だから隙ができるんだろ?」

「隙って何だよ」

「お前モテるから告白されるだろ?」

「断ればいい」

「どう言って断る?」

「今は誰とも付き合わない」

「罪なやつ」

「駄目なのか?でも雨愛はわかってくれてるけど」

「元カノはわかってくれてないから来るんだろ?」

「あー、亜美のほうか……どうすればいい?」

「俺に聞くなよ、まあ管野が泣いてたのは事実だから、じゃあなー」

晴輝は携帯を見た

まだ起きてはいるけど……雨愛に電話をしようとしたらメールが鳴った

びっくりしたー、亜美か

‘明日か明後日会える?’

‘バイト、無理’

‘明日バイト終わってから会おうよ’

‘嫌だよ’

‘いーだ、バカ’

はあ、ブロックしようかな

明日そういえば何時までだったっけ

晴輝はバイトのシフト表をみた

19時か……久しぶりに飯でも食いに行こうかな

‘雨愛、明日飯でも食いに行く?19時で終わるけど’

‘ごめんなさい、明日17時からお寺で法事が入ってるの、食事付きだからお手伝いしないと19時は微妙かな、一応終わったら連絡は入れる’

‘わかった’

怒ってないじゃん、まあ雨愛は怒らねえか泣くだけだもんな

祐介より俺のほうが雨愛のことはわかってるんだし、はっ、もしかして祐介は雨愛のことが好きとか……隙があるっていって雨愛と俺が付き合ってないのをいいことに……

晴輝は珍しく考え始めていた