「俺ら部活忙しいじゃん、まあ会えなくてってのもあってるけど、夏休みに向こうの親いないから来ない?っていわれて、練習終わって行ったら……まあいい雰囲気になるじゃん」

「うんうん」

「で、まあシタんだけど向こうがアレを用意してたんだよ、その時は夢中だったからわかんなかったけど後で箱みたらまあ、数が少ないわけだよ」

「おー」

「聞いたら……ごめんなさいっていうから……まあ浮気してたんだよ、だからもうその場で別れるって帰った」

「何で箱ごと出すかな、あの元カノは」

「後で思うと初めてさはなかったなと思ったよ、俺だけがっついてて何だよって腹立った」

「へぇー」

「もういいだろ、それより上手い一年がいるんだろ?部活のこと聞きたいよ」

「おー、上手いぜ」

亜美は晴輝の方を気にしながら友達と店を出た


次の日晴輝は昨日のおわびとして雨愛を靴箱で待っていた

雨愛の担任は話が少し長い、だから帰りのHRは大抵雨愛のクラスの方が遅くなる

火曜日以外は晴輝のクラスが終わってメールをして五分待って返事がなければバイトに行くことになっている

‘今日は校舎前にいる’

雨愛はメールを開き急いで一階まで下りていった

「ハアハア、どうしたの?」

「んー昨日帰れなかったから少し話そうと思って」

「嬉しい(笑)昨日何食べにいったの?」

「ハンバーガーセット奢ってもらった」

「駅の近くの?」

「そう」

二人は話ながら校門へ向かう

「お前いつも何食べた?って聞くし(笑)」

「だって、晴輝くんの食生活心配だもん」

「大丈夫だよ、朝はご飯と納豆と卵と味噌汁」

「味噌汁はインスタントでしょ」

「そうだけど、充分だよ」

「お昼もお弁当入れてあげるっていってるのにパンだし」

「だって、校舎違うし、一緒にいるやつがパンだから購買いくからついでだしな、あっ焼きそばパン復活したんだぜ」

「本当?今度私も買おう(笑)ちゃんと野菜も食べてね」

「わかってるよ、雨愛こそ甘い菓子だけ食ってんじゃねーの?」

「うっ、食べてる、でもみんなにあげてるよ」

「本当かなー(笑)」

「本当だってば……しんじ」

「晴輝」

雨愛の言葉は遮られた