「あー、そうね頭痛とかするよ」

「俺、平熱低いし冷え性なんだ、あっためて」

雨愛にひっつく

「なんか、横になってこんなに近くで見るの恥ずかしいよ、晴輝くん浴衣はだけてるし」

「なんで?キスだってしたじゃん、俺の身体触る?」

雨愛のおでこにチュッとする

「昨日から急にいっぱいするんだもん私どうしていいかわかんないよ」

「うん、まあこれが普通の反応だろうな」

「どういうこと?」

「いや……」

再び雨愛をぎゅーっと抱く

これが普通の反応……初めてなら……俺だって最初亜美との時は緊張したし、緊張しすぎて亜美にリードされてたことにも気づかず、亜美の変化にも気づかなかった、亜美とHした後に浮気に気づくなんて……もっとこうやってハグとかしあってたらよかった、後悔しかない……

「晴輝くん?」

「ん?何?」

「昨日おみこし担いでいる姿かっこよかったよ」

「まあ、俺だし(笑)」

「ふふっ好き……」

「おっ、三回目、聞いた(笑)」

「言っちゃった(笑)何で回数なんて覚えてんのよ」

「(笑)記憶力いいからかな~、最初に言わせた時のことも覚えてるよ」

祐介の携帯が鳴った

「あー、昨日からずっと見てなかった」

晴輝は起きて携帯を開く

「お味噌汁温めるから着替えたら台所に来てね」

「わかった」

祐介か、ん?

‘どうでもいいかもしんないけどさ昨日野球部だった友達と遊んだんだよ、お前が気になってた河野って奴な、昼休みにボールが花壇に入ったらしくてそのつぶれた花を植え替えていた管野を見て好きになったんだと’

‘マジか、雨愛ってめっちゃいい子じゃね?(笑)’

‘気になってたんだろ?’

‘まあな、でもさっき好きっていってくれたから忘れてた’

‘さっきって泊まったのか?ついにヤったのか?’

‘昨日雨愛の地区のおみこしかかされて雨愛んちで疲れて寝ちまってたんだよ、さっき起きた、めっちゃキスしまくってやった、まだヤってねえよ、今から朝飯食ってバイト行く、サンキューな’

‘おう’

やっぱり雨愛は優しいな

晴輝は着替えて台所に行った

「雨愛、これ、浴衣」

「あっはい」

雨愛は晴輝から受けとる

「二人は?」

「お父さんは五時から担ぎにいってるよ、お母さんは今日の炊き出しのところへ手伝いにいった、私は今日はお留守番」

「なんだ、それわかってたらバイト休みにしたのに……雨愛とゆっくりできたのにな?」

「そんなこと思いつかなかったよ、じゃあ、来年ね(笑)」

「来年かーまあ頭に入れとく、仕事どうなるかわかんないし」