「何で晴輝うちのクラスにいんの?」

「今日バイト休みだから」

「管野を待ってんの?」

「うん」

「付き合ってんの?」

「いや」

「一緒に帰るのに?」

「うん」

「もし、晴輝がよかったら俺に付き合えよ、部活休むから暇なんだよ」

「どこ行くんだよ」

「何か食いに……奢るし、久々に話そうぜ」

「んーどうしようかな、聞いてくる」

晴輝は雨愛の席へ戻った

「雨愛、祐介と飯食いに行ってもいい?後でお前も来る?」

「いいよ、行っておいでよ、久しぶりだし遊んできたら?私がお線香あげとくよ」

「いい?」

「いいよ(笑)気を付けてね」

「ん、サンキュー」

晴輝はバックを持って祐介の方へ行き、二人で教室を出ていく

「管野悪いな、バイバイ」

「バイバイ」

晴輝はごめんなというように手を縦に合わせて祐介と一緒に教室を出た


「祐介、足悪いんだからゆっくり歩けよ」

「あー、うん、固定してるから大丈夫だよ」

「何で怪我したんだ?」

「フェイントに引っ掛かってな(笑)」

「三年生何人残ってる?」

「五人かな、晴輝もそのまま部活続けてたら冬の大会まで残ってるだろ?」

「多分な、でも今はきっとする時じゃないんだよ、社会人になってもやる機会はある、その時にできればいいんだよ」

「そっかー、俺も大学いってもやりたいって思ってる」

「まず、受かれよな(笑)」

「だな(笑)」

二人はハンバーガーショップに入っていった

「晴輝」

「亜美……祐介奥に行こうぜ」

「あ、ああ」

二人は店の奥の方へ入っていく

「晴輝の知り合い?同じ中学とか?」

「まあな」

「呼び捨てってことは元カノとか?」

「まあ」

晴輝はハンバーガーにかぶりつく

「晴輝はモテるからなー、中学から彼女いたか、俺なんか全然モテないから羨ましいな」

「付き合ったって別れたら意味ないし、それなりに傷つくよ……」

「あの子とはいつから?」

「小六から高一の夏まで」

「長いじゃん、大人ならもう結婚を考えるつきあい歴だぞ」

「まあ、子供だったんだよ」

「高校違うから会えなくて別れたのか?」

「お前追求してくるなー」

「気になるし俺付き合ったことないから興味ある」

ジュースを飲み干して晴輝は話し始めた