何日かぶりにベッドから起き、ノロノロとスマホを手にする。
真梨から心配するメッセージが何件もきていたので、熱が下がったことを打ち込んだ。元気そうに見えるスタンプも一緒に送ると、そのまま部屋を出て一階へ。フワフワしているように感じるのは、久々に動いたからかな。
時計を見ると朝の十時。お母さんたちはまだ寝ているんだろう。
シャワーを浴びて着替えると、洗面所の鏡に映る自分の顔を見た。泣きすぎて目が腫れぼったい。
今頃公志と武田さんはどこかで……。
考えなきゃいいのに、そんな想像をして胸がドクンと痛んだ。
よろよろしながら台所へ行くと、お母さんが寝起きの顔でコーヒーを淹れていた。
元気な私を見せなくちゃ、お母さんを心配させてしまう。
「おはよう」
グッと気持ちを引き締めて明るく言うと、お母さんは目をこすりながら大あくびをひとつ。
「おはよう。もう大丈夫なの?」
「うん。すっかり元気」
「そう、よかったわ」
本当に安心したようなお母さんの表情に、少し胸が痛んだ。
本当はまだ、悲しみが私を覆いつくしているんだよ……。
「どうしたの? 珍しく早起きだね」
また暗くならないように茶化すと、お母さんは椅子に座り困った顔を浮かべた。
真梨から心配するメッセージが何件もきていたので、熱が下がったことを打ち込んだ。元気そうに見えるスタンプも一緒に送ると、そのまま部屋を出て一階へ。フワフワしているように感じるのは、久々に動いたからかな。
時計を見ると朝の十時。お母さんたちはまだ寝ているんだろう。
シャワーを浴びて着替えると、洗面所の鏡に映る自分の顔を見た。泣きすぎて目が腫れぼったい。
今頃公志と武田さんはどこかで……。
考えなきゃいいのに、そんな想像をして胸がドクンと痛んだ。
よろよろしながら台所へ行くと、お母さんが寝起きの顔でコーヒーを淹れていた。
元気な私を見せなくちゃ、お母さんを心配させてしまう。
「おはよう」
グッと気持ちを引き締めて明るく言うと、お母さんは目をこすりながら大あくびをひとつ。
「おはよう。もう大丈夫なの?」
「うん。すっかり元気」
「そう、よかったわ」
本当に安心したようなお母さんの表情に、少し胸が痛んだ。
本当はまだ、悲しみが私を覆いつくしているんだよ……。
「どうしたの? 珍しく早起きだね」
また暗くならないように茶化すと、お母さんは椅子に座り困った顔を浮かべた。