僕はまだ頑張れるのに、
 君はもう諦めてしまうんだね。
 いつまでも、君の手の温もりを
 感じていたかった。
 ねえ、もう一度
 考え直してくれないかな?

 ……そっか。
 もう僕は、君と一緒に
 思い出を綴ることは出来ないんだね。
 それなら、僕も心を決めるよ。
 大丈夫、気にしないで。
 君と過ごせて楽しかったよ。

 それじゃ、さよなら――。


『インクが尽きたペン』