「マジかよ橋本!?」
「橋本ってバスケ部の?」
「そういや夕海、同じクラスだったよね?」
話をした直後、海斗以外の三人は何故か興奮気味に口を開き、浜辺には次々と声が飛び交った。
「てか、夕海橋本と仲良かったっけ?」
「まぁあいつ結構背高いし、イケメンっちゃーイケメンの枠だよな」
「…んー、そうか?」
「わりとイケメンだと思うよ?バスケ部でも人気あるみたいだし」
当人である私をそっちのけで、弾む会話。
だけど…次の瞬間。
「誘われたから一緒に行く?そんなもん、断れよバカ」
冷たく低い海斗の声が、時を止めたように盛り上がるみんなの会話をぴたりと止めた。