『人殺し』

『犯罪少年死ね』

『少年法に守られたゴミ』

心無い落書きの数々に言葉を失う私。
すると、家の前の人混みから、私の存在に気が付いた1人の人間が私の側へ駆け寄ってきた。

「君、もしかして一ノ瀬響眞さんの妹さん?僕はこういうものなんだけど、ちょっとお話聞かせてくれないかな?」

そう言ってその男は私に名刺を差し出した。
私がどうすればいいかわからず戸惑っていると、

「え?!加害者の少年の妹?!嘘?!」

「あの!私、週刊星月の長塚と申します!お兄さんについてお聞かせ頂けますでしょうか?」

家の前に集まっていた人々が次々と私の所に押し寄せた。