うーん?

「成流?何変な顔してるの?」

「どうしてここのおばあちゃんと仲がいいんだ?」

 流石におばあちゃんに失礼だろうと小声で聞く。

「ええー。そんなの毎年来てるんだから仲良くたって当たり前じゃない?」

 あれ?

 そうだっけ?

「かき氷はいちごだったけねぇ?」

「うん!いちごを二つ!」

 おばあちゃんはニッコリと一つ笑みを置いて奥へと消えていく。

 かき氷を作ってもらっている間、俺たちは店内を一周した。

「んー!冷たくて美味しいねー」

おばあさんからかき氷を受け取った俺達はお店の脇にある錆だらけのベンチに座って味のついた氷を頬張った。