「あっちぃ」
零しながら先ずは風呂場の窓を開ける。
それから汗を吸い込んだ衣類を脱ぎ捨て、少し低めに設定したシャワーを捻る。
「ああー」
ああ、気持ちい。
体温より少し低めのお湯で汗を流す心地よさといったらない。
俺はついでだからと、そのままシャンプーを使って頭を洗った。
「もうすぐお昼ご飯だから我慢できる?」
出ていった分の水分を補給するためにキッチンへ行くと素麺を茹でている母さんにそう声をかけられた。
「ああ」
「あ、ついでだから食器の準備お願い。後は素麺が茹だったらお終いだから」
「ああ」