などと考えてる間にも暑い。

 俺の高校一年生の夏休み初日は馬鹿みたいな暑さとともに始まった。

 俺は寝ている間にかいた汗を流す為にベッドを這い出て替えの衣類を引っ張り出し風呂場へと向かうことにする。

「あら、おはよう。やっと起きた」

「ああ、おはよう」

 何か母さんに小言を言われないうちに風呂場へと向かう。

 そして脱衣所に着いた僕はそこで夏の暑さを思い知らされた。

 暑い。

 とにかく暑い。

 脱衣所の引き戸を開けただけだというのに締め切られた風呂場に溜まりに溜まった熱気がここぞとばかりに噴出してくる。