だけどイッチー達は各々が上手くバランスを保ち(もしかしたら自然と出来てしまうのかもしれないが)上手く関係を築いている。
この中にいると俺はあまりものを考えず思ったままを言ってしまうことがある。
それはなんとも居心地がよく、だけどどうしてか少し不安になることもあった。
そんなことを考えている間にも時間はどんどんと流れていて、気付くと雑貨屋巡りを終えてフードコートに戻り、皆でポテトを取り囲んでだべっていた。
「外、涼しくなったかな?」
「暑いでしょ。夜だって暑いのにこの時間に涼しいとか期待するだけ無駄無駄」
「だよなぁ。帰るのだりぃ」
「じゃあアンタだけここに泊まれば?」
「出来たら泊まりてぇよな。どうせ明日も来るし」
「そうなの?暇だねぇ」
「お前は来ないの?暇だろ?どうせ」