「違うだろ?花火大会は青春の一大イベントじゃん?それに興味ないとかその方がよっぽど年寄りかて」
「ぐっ」
イッチーの奴、あんだけ大量の肉を食った後だと言うのに頭が冴えてるじゃないか。
「まぁいいんじゃん?そこは成流の好きなようにさせてやれよ」
中田くんによる鶴の一声に俺は首を激しく立てに振る。
「でもさー、三年間ある内の一回ぐらいは成流くん参加で花火大会行きたいなぁ。あ、ねーイッチーどう?可愛く撮れてるでしょ!」
プリクラコーナーから出てきた鈴城さんが譜面の活況へと突入したイッチーの目の前に撮ったばかりのプリクラをチラつかせる。
「ばっかじゃねーの?邪魔だっつーの!おおー、いいじゃん!盛れてる盛れてる」
ああ、そうか。
もう一つ大事なことを付け加えなければ。