なんなら何故か鈴城さん波野さんのグループ通話に召喚され、イッチーへのあれやこれやを聞かされた。

(まあ、ここだけの話。俺が避けていたその空間ではイッチーの黒歴史?武勇伝?小さき頃故のそう言う話を聞けたりもして裏でのこう言う会話も楽しいものなんだなとか思った)

 そんなわけで今日、今、俺は久しぶりに皆と直接顔を合わせている。

「ふはっ」

 思わず笑っていた。

「あ?何々?なんかあった?」

 イッチーは早く教えろと目に期待を宿して俺を見ている。

「なんもないさ」

「はぁ?隠すようなことなのか?楽しい、面白いは共有されるべき物事だと俺は思ってる。ってことで、さあ、吐け」

 イッチーは手をひらひらと揺らしながら距離を詰めてくる。