「違うんだ。。ごめん。イッチーのせいなんかじゃない。俺がミスったんだ。ごめん。毎日来てくれてたんだってな。ありがとう。本当にありがとう」

「成流、ごめんな。俺さ、ずっと勘違いしてた。成流はいつだって一定の壁みたいなのを作ってたからさ、俺たちに入り込まれたくない部分があるのかなって思ってたんだ。でも違ったのかもって思った。だからこそ制止をかけてきてたけど本当は違ったんだな。あの時、止めなきゃよかった。イチについていかせてればよかった」

 普段は口数少なめな中田くんが一気に喋る。

 目を伏せて、首を折って。

「違うんだって。今回のは俺が起こした俺のミスだ。中田くんがとかって言うか誰かがとかってことじゃないんだ。全部俺。俺が全部自分で引き起こしたんだ。誰のせいでもない。それよりもごめん。俺はずっとそんな風に中田くんに気を使わせていたんだな。ごめんな」

 言いながら、中田くんの言葉にハッとした。