“成流、ごめんな”

“成流、何があったんだ?”

“成流、起きろよ”

“成流、せっかくの夏休み終わっちゃうぞ”

 そんな内容のものがいくつか。

“花火、こいよ”

 最後の着信の文面には思い当たりがった。

 そうか、あれだけは夢じゃなくて事実だったのかと。

 花火なぁ。

 実際目が覚めた時に思いはした。

 イッチーたちと花火を見たかったなとか思った。

 もっと長く寝ていて、こっちの時間もあっちと同じだけ過ぎていると思っていた。

 でも、そうか、一週間か。