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ミーンミンミンミン。
蝉の鳴き声が聞こえる。
それがさっきよりも大きいのかどうかは判別がつかないが、まあどっちにしろうるさいなぁと思う。
カラカラカラ。
この車輪の音は何を運んでいる音なのだろう。
目を瞑ったままでそんなことを考えていると知らない声が聞こえてきた。
「お昼も食べないのかしら?」
ああ、そう言えば腹が減っている。
俺はどれくらいの間食事を摂っていないのだろう。
「食べます」
遅れてやってきた食事の匂いに耐えられず起き上がる。
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