正直なところ、鈴城さんの本気とかちょっと逃げ切る自信が無いんだけど。

 そもそも何をそんなに俺も参加させたいのか。

 素直に四人で楽しんできたらいいのに。

 俺は苦笑いで返すしか出来なかった。

 目の前では長袖のシャツを七分丈に捲くった鈴城さんがクルクルと自分の髪の毛を弄んでいる。

 少し見える細い腕に、夏が来ているんだなぁとか思った。