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それはある日の放課後のことだった。
「なんで来ないの?」
そう言ってきたのは鈴城さんだ。
今日は月に一度の委員会日。
生徒会所属のイッチーはもちろん図書委員会の中田くん、放送委員の波野さんも招集されている。
イッチーが『先帰ってる?』とかけた言葉に対し『暇だから待ってるー。成流っちもいるしー』と鈴城さんに人数加算された俺は放課後の教室でイッチー達の委員会が終わるのを待っているところだった。
なかなかレアな組み合わせではあるが全くない訳でもなくて、なんなら先月の時もこうやって待つ仲間にされてたなとか思い出す。
特にすることも無い俺達はなんとなく『はい、おやつー』と鈴城さんがロッカーから出してくれたお菓子をモソモソ食べながら教科書やノートをペラペラ捲っていた。
そして、なにが引き金になったのかは分からないけど、ふと鈴城さんは尋ねてきたのだ。