「おかえり」
「おう」
イッチーの帰還で終わりかけていた会話が再び広がりを見せる。
「聞けよー。生徒会ってさ夏休みも活動あるらしいんだよー。なんだよー。休ませろよなー」
かと思いきやそんなことも無く、まあ、俺にも来て欲しいなんてその程度だよなとか笑ってしまう。
「あん?なに笑ってんだよ!有志として駆り出すぞ!」
「やーだよ。僕は無所属らしく大人しーく冷房がガンガンに効いた我が城でくつろぐって決めてるんだ」
「くそー!なんで俺は生徒会になんて入ってしまったんだ」
とか何とか。
イッチーは口ではこんなことを言っているがそれはそれは真面目に真摯に生徒会の活動に取り組んでいるのを俺も中田くんも知っている。
イッチーは本当に良い奴なのだ。
本日二回目の攻撃を受けつつ、だけどそれだけは揺るがない事実だと思う。